北海道コンサドーレ札幌FWアンデルソン・ロペス(26)が29日、約2カ月ぶりにチームに合流した。札幌・宮の沢でフルメニューを消化。5月から家庭の事情でブラジルに一時帰国していたが、11日に再来日し、14日間の隔離期間を終えた。母国では自主トレを欠かさず、コンディションに自信。次節8月2日ホーム神戸戦(札幌ド)出場へ意欲を示した。

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ロペスが宮の沢に帰って来た。練習開始前にはチームメートに拍手で出迎えられ、照れくさそうに喜んだ。合流初日からエンジン全開でフルメニューを消化。「戻って来られてうれしい。モチベーションも高まっている」。日本はすっかり夏。「ブラジルの方が今は寒い。気候も暖かくてうれしい」と満足そうだ。

新型コロナウイルスの影響で精神的不安を抱えた家族のため、チームが活動を休止していた5月中旬にブラジルへ一時帰国した。6月1日の全体練習再開に合わせて再来日を望んでいたが、入国制限により7月まで延びていた。

足止めを強いられていた約2カ月間は、数年前から世話になっている個人トレーナーとジムや公園で自主トレを続けてきた。「非常にコンディションはいい。できる限り自分を追い込んでいた。バカンスではないので」と、状態に不安は感じていない。

11日にようやく再来日。成田空港近郊での14日間の隔離期間も、ジムで体を動かしながら、湘南戦、仙台戦を映像でチェックしてきた。「今すぐにでもチームに貢献したい。できるなら神戸戦からという考えを持っている」。来月2日の次節で即実戦復帰することを目指す。

自宅がある同国のポルトアレグレは「一時期収まっていたけど、また感染者が増えてきていて、お店はクローズしている状況」という。それでも家族からは「チームに帰って活躍してねという言葉をもらった」。昨季はリーグ戦9得点、カップ戦6得点でともにFW鈴木に次ぐ2位とチームに貢献。不在だった時間を取り戻す活躍をここから見せる。【保坂果那】