ジュビロ磐田は土壇場で追いついた。大宮に2-2でドロー。前半43分にロングシュートで先制点を献上。1点を追う後半15分にMF伊藤洋輝(21)が、プロ初ゴールとなる豪快な左足ミドルを決めた。

同36分にオウンゴールで再び失点するも、ロスタイムにFWルキアン(28)がヘディングで同点弾。2017年7月以来約3年ぶりの3連勝を逃すも、チームは4戦負けなし(2勝2分け)となった。

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磐田がまたしても先手を取られた。前半43分、敵陣から50メートル以上のロングシュートを決められ、失点した。今季は11試合中7試合が先制される展開。出ばなをくじかれた。

前半14分にはセットプレーからのピンチをGK志村滉(24)が好セーブ。至近距離から打たれたシュートを右手1本で止めた。2日の愛媛戦から先発する守護神は「やっと自分の実力が見せられるチャンスがきた」とアピールし、正GKに定着。最後方からチームを鼓舞し、同37分にも俊敏な反応でゴールを死守していたが、一瞬の隙を突かれた。

それでも、伊藤の一振りで流れを変えた。後半15分、ゴール中央でこぼれ球を拾い、約25メートルの位置から左足一閃(いっせん)。スピンがかかった強烈なミドルはゴール左上に突き刺さった。伊藤のプロ初ゴールが貴重な同点弾。同36分にDF小川大貴(28)のクリアボールがオウンゴールとなる不運で再び勝ち越されるも、諦めなかった。ロスタイムにFWルキアンが左クロスを頭で合わせて同点。フベロ監督(46)が「いい流れを続けたい」と位置付けた一戦で勝ち点1を積み上げた。チームは4戦負けなし。簡単に負けない力がついてきた。

▽同点ゴールを決めたFWルキアン 勝ちたかったけど、勝ち点1を持ってかえることができた。もっとゴールを決めていきたい。

▽磐田フベロ監督 最後の最後まで頑張った選手を評価したい。今日は価値ある引き分けだったと思う。