コンサドーレ札幌はG大阪に1-2で敗れた。ミハイロ・ペトロビッチ監督(63)は「レギュラーで出ていたような選手がいない中でも、十分に自分たちの戦いで互角以上にやり合う姿は見せられた」。今季初の3連勝は逃したが、リーグ2位の相手に最後まで食らい付いた選手をたたえた。

前半9分にFWドウグラス・オリヴェイラが先制点を奪うも、7分後にスローインからパスをつながれ失点。後半17分も自陣左サイドからのフリーキックに頭で合わされ決勝点を献上。29日にFW菅の新型コロナウイルス陽性が判明し、30日は自主練習。指揮官は「試合に集中しづらい状況だった」と影響を認めた。

それでも今季24試合出場の菅に代わり左サイドに入ったMF白井が運動量を生かした上下動で攻守に奮闘。コンディション不良のMF深井、FWジェイ、DF進藤を欠く中で先発したDF田中、MF高嶺、途中出場のMF金子の大卒新人3人も機能。「選手の成長で厚くなった」(同監督)という選手層に加え、MFチャナティップも9戦ぶりに復帰した。10月は6試合3勝1分け2敗で終え、残り8戦。「今後、結果につながっていく」と語る指揮官の言葉も強がりには聞こえない。【浅水友輝】