J2ジュビロ磐田は1-2で水戸に惜敗し、今季初の3連勝とはならなかった。前半18分にPKで先制点を献上。同32分にMF大森晃太郎(28)がFKをヘディングで合わせて同点とした。後半は終始ボールを支配しながらも、同35分に決勝ゴールを献上。7試合ぶりの黒星となった。

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1度は追いつくも、勝ち越せなかった。磐田は前半18分、PKで失点。3試合ぶりに先制点を許したが、セットプレーから試合を振りだしに戻した。同32分、MF山本康裕(31)の右FKに大森が反応。ニアサイドに飛び込みながら頭で合わせたシュートは、ゴール左隅に吸い込まれた。大森の23試合ぶりとなる今季4号で同点。1-1で前半を折り返した。

この日は前節千葉戦から中2日での「アウェー連戦」。過密日程を考慮し、鈴木政一監督(65)はスタメン2人を変更した。MF遠藤保仁(40)は10月の加入後、初のベンチスタートで、主将のDF大井健太郎(36)も温存。DF鈴木海音(かいと、18)とMF藤川虎太朗(22)を先発に抜てきした。指揮官は「持っている力を最大限出してほしい」。若手2人を起用し、チームの活性化を図った。

後半も終始試合を掌握した。だが、ゴール前での精彩を欠いてチャンスを逃すと、一瞬の隙を突かれた。同35分に自陣でボールを失うと、カウンターから決勝点を献上。鈴木監督は「いい方向にきている」と手応えを感じていた中で、7試合ぶりの黒星となった。今季初の3連勝とはならず、波に乗り切れない。

▽磐田の鈴木監督 試合途中からリズムがよくなったけど、最後の部分が物足りなかった。選手が変わると、うまくいかない部分が見えた。

▽今季4点目を挙げたMF大森 いいボールが来たので合わせるだけだった。チームとしての連動や迫力は出てきたので、最後の決めるところを詰めていきたい。