J2アルビレックス新潟の主将、DF堀米悠斗(26)が新シーズンも熱いハートとプレーでチームを引っ張る。

「クラブ、選手、サポーター、目指すところはみんな一緒。J1昇格に向けて全力を尽くす」。闘志あふれる守備と、推進力を生かした攻撃参加で好機を演出するレフティーは昨季33試合に出場し、キャリアハイとなる3得点を挙げた。「ゴメス」の愛称で親しまれる堀米をアルベルト監督(52)はACミランのFWイブラヒモビッチに例え「イブラ・ゴメス」と呼び、「重要な選手の1人」と信頼を置く。

今季で在籍5年目。札幌(当時J2)から加入した1年目の17年はJ1でプレーしていただけに、J2の戦いが“定着”するチームに危機感を募らせる。「応援される、したくなるチームになれなければならない。選手はこれまで以上にピッチ内外の立ち居振る舞いを意識しないと」。補強を進めるクラブにはDF千葉和彦(35)が名古屋グランパスから復帰。セレッソ大阪からFW鈴木孝司(31)を獲得するなどJ1での経験豊富なベテラン選手が加入。プレー面だけでなく、堀米とともにチームをまとめる存在としても期待される。

J1復帰へ「誰かに依存するのではなく、全員がレベルアップすることが必要。派手な勝ち方が増えるとは思わないが1点差を勝ちきる勝負強さを身につけることができれば最後にはいい順位にいられると思う」。開幕スタートダッシュへチームは堀米を中心に高知キャンプで完成度を高める。【小林忠】