鹿島アントラーズとメルカリが、ホームタウンの茨城・行方(なめがた)市と地域創生に向けた包括連携協定を結ぶことになり6日、オンラインで調印式を行った。鹿島がホームタウンと連携協定を結ぶのは、鹿嶋市に続いて2例目。

メルカリの強みであるデジタル技術、アントラーズの強みである動員力や幅広い認知度などを生かし、行方市の特産品や観光の発展、スポーツや教育の新興と人材育成になどに協力し、持続可能な地域社会の構築を推進していく。

鹿島の小泉文明社長は、父親の実家が行方市で縁も深く「行方市と協定結ぶのは個人的にもうれしく思う」と話した。行方市は今後、東関東自動車道の延伸に伴い、新たなインターチェンジができる予定。鹿島の試合には、地元だけでなく、東京からも数多くのサポーターが駆けつけている。小泉社長は「インターチェンジができて、町が多様に変化していく。観光も主要な産業になってくる。アントラーズと関わりながら、多くの人に行方にお越しいただけるような地域経済の活性ができれば」とアントラーズをハブにした観光の発展を掲げた。行方市は農業、漁業が主産業で、観光と同時に地元の特産品で地元経済の活性化も狙う。

メルカリの強みであるデジタル技術においては、すでに鹿嶋市で実施しているプログラミング教育に加え、スマートシティー構想などに生かしていく考えだ。