「#阿部ちゃんに天皇杯を」。浦和レッズは3大会ぶりの天皇杯優勝をかけて19日、大分との決勝戦(東京・国立競技場)に臨む。
18日は、試合会場で前日練習を行った。GK西川周作(35)が練習後にオンラインでメディア対応。今季限りで現役引退するMF阿部勇樹(40)、契約満了で退団するMF宇賀神友弥(33)とDF槙野智章(34)への思いを口にし、優勝カップで花を添えると誓った。
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GK西川は、感慨深げに言葉を並べた。「状況は似ているところもある」。自身が所属する浦和は、MF阿部が引退する。MF宇賀神、DF槙野も契約満了で退団。苦楽をともにしてきた仲間が去る。対戦相手の大分も、片野坂監督が今季限りで退任する。西川は続けた。「大分はカタさんにカップを掲げてもらいたいだろうし、僕たちは阿部選手に掲げてもらいたい」と言葉に力を込めた。
泣いても、笑っても、このメンバーで、サッカーをするのは最後。浦和の一員として、みんながそろうのは19日がラストマッチ。「より気持ちが強い方が勝つと思う。1つの球際が、勝負を分けると思う」と言った。全ては「阿部選手にカップを掲げて貰いたい」。17年にはACLを優勝、98回大会の天皇杯も制した。数々の栄光の瞬間をともにしてきた。ゴールマウスを守る自分の前には、常に「阿部ちゃん」がいた。
14年1月に加入した西川に対し、07年から浦和に加わった阿部。西川は常に、偉大な先輩の背中を後ろから見てきた。「この1週間、練習で常に声を出してくれていた。退団する選手たちの方が、より一層声を出して盛り上げてくれている。本当にありがたいことです。阿部選手からは『明日は楽しんで』と言われている」。阿部はメンバー外の見込みだが、最後の最後までチームのために動いてくれている。西川は「何としても、阿部選手にカップを掲げて貰うことをイメージしながら試合に臨みたい」と、気合をみなぎらせた。
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特別な一戦は、くしくも古巣とのマッチアップ。「僕自身、いろんな思いはある。これは運命かなと思った。非常に気持ちが高ぶる」と興奮を隠しきれない様子だった。舞台は新国立。「テレビで見ていた場所。興奮している。ようやくここのピッチに立てることをうれしく思います」と、やるだけだ。「#阿部ちゃんに天皇杯を」。仲間たちと、頂に立つ。【栗田尚樹】



