9月29日にサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」の理事長にあたる、2代目チェアに就任した高田春奈氏(45)が、決勝を視察した。

三菱重工浦和レッズレディースが3点差を追いつき、PK戦の末に初代女王に輝く熱戦。「選手たちの個性があふれていて、それぞれ魅力的。チームの個性もすごくでていた。レッズの気迫を感じたし、ベレーザのフレッシュな勢いが素晴らしい」と振り返った。

この日の観客数は3546人。「選手たちの後押しにすごくなったと思うし、いい雰囲気が生み出せた」と話しながらも「(観客数)想像よりちょっと少ない」と率直な思いを口にした。

課題の一例に挙げたのは発信力。この日の会場では、日本対がん協会とともに乳がん検診を実施するなど、試合以外にもさまざまなブースや、取り組みを行っていた。

試合実施に関する情報は多くあったが、実施するイベントなどそれ以外の情報が、うまく伝わりきらなかったと感じている。「ここに来るとどういう体験ができるか、一般の方に伝えられていたかと思うと、私一個人としては伝わっていなかったと思う。素晴らしいことをやっているからこそ、もう少し中身を伝えられればと思います」。J2長崎で社長を務めた経験も生かし、今後はWEリーグの価値向上に務めていく。