初出場優勝を狙う飯塚(福岡)が初戦で明桜(秋田)を1-0で下して、新たな歴史を刻んだ。

空を思わせるスカイ・ブルーのユニホームで、伸び伸びとプレーして、初戦突破だ。創部は66年で、55年目につかんだ全国舞台で初勝利。決勝点のMF原翔聖(しょうせい、2年)は「次もチームを勢いに乗せられるプレーができたらいいです」と声をはずませた。30日、選手20人が宿舎で散髪。恒例の験担ぎも実った。

前半40分、MF池田悠夢(ひろむ、3年)の左クロスを、右サイドから駆け上がったMF原が「決めるだけだった」と、右足でゴール左に決めて先制。同32分、CKからのヘディングシュートがゴールポストにはじかれる不運もありながら、ついに均衡を破った。同37分、守備の要のDF松島朝日(3年)が左足を痛めて負傷交代するアクシデントも一丸でカバーした。

チームスローガンは「兎を追い越す亀となれ」。選手権福岡決勝では、プレミアリーグ西地区所属の東福岡に圧勝して、初出場を果たした。そんな強烈な“福岡の兔”を倒して挑んだ選手権で初陣勝利を飾り、就任8年目の中辻喜敬監督(37)は「(卒業生含め)みんなでつないだ全国1勝をつかめて、感慨深い」と悲願をかみしめた。