モンテディオ山形がJ1時代の11年以来、12年ぶりに6連敗を喫した。

大宮アルディージャに1-2で惜敗。成績不振に伴いピーター・クラモフスキー監督(44)が2日付で解任され、4日にコーチから昇格した渡辺晋新監督(49)の就任後初戦を飾れず。MF田中渉(22)が今季初先発するなど前節2日水戸戦からスタメン4人を入れ替え。1度は追いつく意地を見せたが、連敗を止められなかった。

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山形はまたしてもトンネルから抜け出せなかった。大宮に1-2で競り負け、開幕2連勝からの6連敗。渡辺新監督は試合後、ゴール裏のサポーターに深々と頭を下げた。4日の就任から準備期間は短かったが「引き分けすら、勝ち点1すら取れなかったことを残念に思う」と振り返った。

いきなりプラン変更を強いられた。FW藤本佳希(29)が前半18分で負傷交代。本人は「大ごとではない」と話すものの、切り札のFWデラトーレ(30)を試合序盤から使わざるを得なくなった。1点を追う前半39分、結果的にデラトーレの左クロスからFWチアゴ・アウベス(26)が同点弾を決めたが、藤本を早々に欠いた影響は大きかった。

後半36分にPKで勝ち越しゴールを奪われた。GK後藤雅明(28)がシュートコースに反応したが、セーブできず。試合終了間際にはセンターバック(CB)のDF喜岡佳太(25)を前線に上げるパワープレーを見せた。CBのDF野田裕喜(25)、両サイドバックのDF川井歩(23)、DF小野雅史(26)が3バックを形成し、リスクを背負って同点を狙ったが、ゴールは生まれなかった。

この日のゴール裏には「覚悟を見せろ」という横断幕が掲出された。渡辺新監督は試合前にサポーターの前に立ち、決意表明した。

「ここに書いてあるとおり覚悟を持って戦います。必ずここからはい上がってみせるので、強烈な後押しをお願いします。俺はもう山形の人間です。モンテのために全部力を尽くして戦うので、最後、誇りを歴史に刻めるように、みんなで一緒に戦いましょう。お願いします」

7試合ぶりの勝利を目指し、12日に栃木と対戦する。渡辺新監督のもとで勝ち点3を獲得し、浮上へのきっかけをつかむ。【山田愛斗】

○…渡辺新監督の仙台、山口指揮官時代の教え子、MF田中が今季初先発した。トップ下で攻撃の起点になり、68分プレー。キャンプ期間はボランチでのプレーが多かったが、途中出場となった前節に続いてピッチに立った。「失点した中で追いつけて、『自分たちは折れないぞ』というところは見せられたが、そこからもう1点、もう2点を奪うパワーがチーム全体、僕個人としても足りなかった」と反省した。