ヴィッセル神戸の元日本代表FW大迫勇也(33)が敵地での第14節柏レイソル戦で先制点を決め、一番乗りで2桁得点に到達した。

Jリーグでの2桁得点は鹿島アントラーズ時代の13年に19得点して以来10年ぶり2度目。6月に控える日本代表活動を前に、健在ぶりを示した。チームは追いつかれて3連勝はならずも、勝ち点1を手にして首位をキープした。

得点ランキング首位を走る大迫がこの日も決めた。前半24分、MF汰木の左クロスを受けたFW武藤の落としで、ペナルティーエリア内でフリーに。GKを冷静に見て、左隅へ蹴り込んだ。武藤と抱き合って喜びをあらわにした。

後半21分にオウンゴールで追いつかれ、3連勝はならず。それでもエースの得点で5戦負けなしとした。試合後は笑顔なく、言葉も残さなかった。勝ち点3を逃したことに満足していない様子でスタジアムを後にした。

18日に33歳の誕生日を迎えた。クラブが公開した映像では、練習後にチームメートからケーキを顔にぶつけられる「パイ投げ」で手荒い祝福を受けた。「ここまで調子いいですけど、まだつらいときもあると思う。一丸となってタイトル取れるようにみんなで頑張っていきましょう」。最前線でチームを引っ張る大黒柱。この日も得点で勢いづけた。

この日は日本代表の前田遼一コーチが視察した中、衰え知らずのパフォーマンスを見せた。昨年11月のW杯カタール大会から3月の活動にかけて代表からは遠ざかるが、国内での存在感は抜群。25日に予定されている6月の活動に向けたメンバー発表に向けた最後のリーグ戦でも数字を残した。26年W杯北中米大会に向け、現在の代表は経験の浅い、若手選手を積極的に招集している。ベテランは言葉で語らず、結果で示し続けるのみだ。【岡崎悠利】

▽日本代表の森保一監督 (2桁得点の大迫について)「もちろん彼の活躍を見ているので、また今週代表メンバーについてスタッフで議論になるかなと思います」