C大阪が横浜に0-4で敗れた。6試合(3分け3敗)連続で勝ち星がないチームの救世主となるため、MF香川真司(35)が3カ月13日ぶりにリーグ戦のピッチに復帰。5月11日の神戸戦(1-4)以来、15試合ぶりのプレーとなった香川が起爆剤となるはずが、逆に失点に絡むなど見せ場を作れず。トンネルを抜け出す先導役とはなれなかった。

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セレッソの象徴、背番号8が帰ってきた。後半22分、香川はMF田中に代わり国立のピッチに立った。しかし15試合ぶりのリーグ戦は苦いものとなった。

投入から6分後の同29分、名手のパスのズレから失点につながった。敵陣右サイドから中央のMF平野へのパスが1メートルずれた。横浜MF喜田にカットされ、カウンターを浴びる。右サイドを破られ、クロスボールを押し込まれた。さらに同32分には相手選手のユニホームを背後から引っ張り、イエローカードも受けた。極め付きは後半43分、相手とボールを奪いにいった際にピッチに転倒。左肘を強打し、スタッフに左肘を押さえられたままピッチを後にした。交代枠を使い切っていたため、最後は10人となったチームはアディショナルタイムにも失点。前節京都戦の5失点に続く、4失点という完敗となった。

試合後の会見で小菊監督は、香川の左肘の状態については不明とした上で「久しぶりのリーグ戦でしたけど経験でカバーしてくれた」とねぎらった。

今季は筋肉系の負傷などで長期離脱を余儀なくされた。リーグ戦の出場は5月11日の神戸戦に先発したのが最後。前半戦は好調だったチームも香川が離脱していた期間、苦境に陥った。6月30日の名古屋戦に1-0と勝利した後は、天皇杯含めた公式戦7試合連続で勝ち星なし(3分け4敗)。順位も7位に下げた。

今月18日の練習試合(ティアモ枚方)で復帰。チームのビルドアップが不安定な中、香川の技術とセンスが求められていた。「6試合勝てていないのは偶発的ではなく、今の自分たちの実力。それを受け入れない限り、僕たちは(前に)踏み出せない」。香川にとってもチームにとっても“仕切り直し”の一戦だったが、悔しさだけが残るものとなった。【佐藤隆志】