横浜F・マリノスが見違えるようなサッカーを展開し、韓国の強豪・蔚山を4-0と圧倒した。
持ち前のアタッキング・フットボールが次々とはまれば、ここ7試合で23失点していた守備が見違えるようなパフォーマンスでシャットアウトした。
38歳のベテランGK飯倉大樹は終盤に相手の決定的なシュートをセーブし、クリーンシート達成に大きく貢献した。
何が変わったのか? 試合後、その飯倉が熱弁をふるった。
「やっぱり今日は後ろが勇気を持って高いラインでやった。みんなが頑張って、そういう怖いところを埋めたのがでかい。(最近は)ズルズルライン引いたり、重いというか、重さがあった、やられそうだけどという気持ちもありながら頑張った。抽象的でなくて、やられないために1人1人がやるべきことやった」
最後尾からベテランが90分、発破をかけた。強い思いが声となり、周囲に響いた。
「みんながよくやった。1人でなく、本当にみんな。(自分も)少なからず後ろからやっていきたいと思っていた。続けようという思いがあったから、そういうのが伝染したなら良かった。ちょっと、些細なものがうまくいけば(チームは)変わる。些細なところがうまくいけば流れって変わる。些細なことが改善できないから重い雰囲気になって勝てないだけ。そんなもんだよね、何かをガラリと大きく変えたわけじゃない」
過密日程は続く。中2日で5日にはJ1第33節柏レイソル戦が控えている。
「今日ハードワークしたように、次に出る選手も同じようにトライしていくことが大事。最近よく思うのが、優勝してたり、上位争いしてるかもしれないけど、ちょっと前のマリノスってそんなに良くなかった。いい時を見ているから、あれが当然と思ってしまうけど波は絶対にあるから。その波をみんなで乗り越えていく」
さまざまな困難があるシーズンだが、そこに自分たちの存在意義も感じている。
「みんな頑張っているのは後ろから見ている。(自分たち)ベテランが出ている意味は、支えるところを支える。経験はさせてもらっているからそこを還元する場。うまくいこうがいかなかろうが俺の責任だし、それを支えてあげるのもまたベテラン。(水沼)宏太ら後から出てきた選手も、責任感を持って出ている。いい経験をさせてもらっている人たちがチームを引っ張っている」
熱き男は守護神と化し、最後尾からチームをまとめた。マリノスらしい最高の勝利で、チームの雰囲気はガラリと変わった。ただの1勝に過ぎず、今後への大きな糧を得た。



