J2ベガルタ仙台がホームでモンテディオ山形を迎えた「みちのくダービー」の今季2戦目は、前回に続き1-0で仙台に軍配が上がった。後半40分、MF南創太(19)のプロ初ゴールで先制し、守り切った。仙台はこれで開幕から12連勝。山形の連勝は3でストップした。
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やっぱりダービーは勝ってなんぼ。両軍の意地がぶつかり合いスコアレスで迎えた後半40分。MF鎌田からのパスを右サイドで受けた南がペナルティーエリア内までドリブルで運び、最後は相手の裏をつき利き足と逆の右足を振り均衡を破った。「ゴールした瞬間うれしすぎて、あんまり覚えてないんですけど、みんなが来てくれて夢じゃないんだなと」。仲間からの手荒い祝福を受けながら、初ゴールをかみしめた。
熾烈(しれつ)なチーム内競争の中で、成長を遂げていく。昨年加入した19歳は、2月28日の八戸戦でプロ初先発。ドリブル突破で存在感を示すも「もっと圧倒的な存在になりたい」と闘志をたぎらせながら鍛練の日々を過ごした。試合前には、MF松井と1対1の対戦をし、気合を入れてもらうのがお決まり。この日もベンチから出場機会をうかがっていた。
終盤に入り、MF杉山に切ろうとしていた交代のカードだが、戦況の変化で南にチャンスが巡ってきた。悔しい顔のチームメートを横目に「出られなかった選手の思いに報いるためにも自分の活躍が大事だという強い気持ちで」と、結果で示した。だが、慢心はしない。「スタートラインにようやく立ったなと。プロの世界では継続して活躍していくことが使命だと思うので、年齢関係なく全力で仕事をしていきたい」と一層気を引き締めた。
チームは開幕から12連勝。プライドをかけたダービーでの勝利に森山佳郎監督(58)は「この試合終わったらしばらくサッカーしたくねぇって思うぐらい走れと送り出しました。本当に苦しいゲームでしたけどサポーターの方の思いが選手の足を動かしてくれた」とつめかけた1万5000人超のファン・サポーターにも感謝した。
若手の躍動、毎試合ヒーローが誕生するうれしい現状に「今日南が決めてくれたことは、非常に若手の選手たちにとって大きな刺激。またここからレギュラー争いが熾烈になってくると思います」。選手層の厚みにも手応えを感じ、向かうところ敵無しで13連勝を狙う。【高橋香奈】



