ブンデスリーガ第3節のウォルフスブルク対ヘルタで、開始直後に“退場劇”が起こった。

とはいっても、これはピッチ上の選手ではなく、グラウンド近くに陣取るTVスタッフの話。キックオフの笛が鳴り響いてからわずか3分後、ウォルフスブルクの新加入ジェローム・ルシヨンが約20mの位置から放った強烈なミドルシュートが、ゴール裏の脇にいたカメラマンの頭部を直撃した。

大衆紙ビルトなど複数ドイツメディアによると、この中年男性カメラマンはその場に倒れ込み、試合は一時中断。心配になったルシヨンも駆け寄り、スタジアムに待機していた救急隊員が約4分間応急処置を施した後、男性はスタジアムの外へ運ばれていったという。

しかし彼の上司がスポーツポータルサイト「Sport1」の取材に対して「まずまずの状態だよ」と話したように、試合終了までに男性は無事ピッチ脇に“復帰”した。その姿を発見したルシヨンも試合後にもう1度同カメラマンに謝罪し、自身が着用していたユニホームをその場でプレゼントしたようだ。