ブンデスリーガ8連覇を達成し向かうところ敵なしのバイエルン・ミュンヘンに対して、クラブOBの元ドイツ代表ディートマー・ハマン氏が問題点を指摘した。

専門誌「スポーツビルト」によると、ハマン氏は自身が解説を務める「Sky」の番組内で、フランス代表リュカ・エルナンデスに言及。エルナンデスは昨夏、加入選手としてはドイツ史上最高額の8000万ユーロ(約96億円)でアトレティコ・マドリードからBミュンヘンに移籍しているが、「この夏に何が起こるのだろうかと考えると、いくぶん落ち着かないね。ハンジ・フリック監督はダビド・アラバを外すようなまねはしないだろうし、アラバとエルナンデスが(CBとして)コンビを組まされることもないだろう。エルナンデスをこのまま保有し続けることは、来季のBミュンヘンにとって最大の問題になるかもしれない。この夏の間に、解決策を探すべきだ」と語ったという。

では、CBが難しいのであれば、左SBはどうだろうか。しかし同ポジションは今や、ハマン氏も「現在の欧州サッカー界でベストな左SB」と絶賛する新星アルフォンソ・デイビスの独壇場だ。したがってハマン氏は「例えばプレミアリーグのクラブが、Bミュンヘンが(エルナンデス獲得のために)支払った金額以下でエルナンデスを引き抜こうとするかもしれない。もしそうなったとしても、Bミュンヘンは苦情を訴えるべきではないし、その状況を甘受したほうがいい」と、別離こそが両者にとって最善の道であると主張した。