英プレミアリーグ、サウサンプトンに所属するDF吉田麻也(30)が23日、都内で行われた契約するミズノ社の新シューズ「レビュラ3」の発表会に登壇し、6月のキリンチャレンジ杯(5日・トリニダード・トバゴ戦・豊田スタジアム、9日・エルサルバドル戦・ひとめぼれスタジアム宮城)に臨む日本代表へエールを送った。

吉田は今季終盤に肺炎を患った影響でコンディションが整わず、同日に発表された日本代表への招集が見送られていた。帰国後は実家のある長崎でリハビリも兼ねたトレーニングを行っていたと明かし「日常生活に支障はないが、トップパフォーマンスを出すにはまだ時間がかかる。監督と話をして、今はリスクをとる時ではないと判断を下してもらった」。体重も6キロほど減ったといい「今は我慢の時。休みつつコンディションを上げて、いい状態で開幕から(クラブで)試合に出ること。9月のW杯予選で日本の力になるために準備したい」と話した。

1月のアジア杯を終えて以降は、3月の国際親善試合に臨む日本代表の招集も見送られており「代表に呼ばれるようになってから2シリーズ続けて行かないことはほとんどなかった。さみしいですね、正直」と本音も。自身のいない守備陣にはDF長友佑都(32)や酒井宏樹(29)ら常連組のほか、20歳のDF冨安健洋、1月に柏レイソルからオランダ1部ズヴォレに移籍し、初招集されたDF中山雄太(22)ら若手も多く招集された。吉田はそんな後輩たちについて「CBは今まであまり(人材が)いなかったのに、急にいっぱい出てきて」と苦笑いを浮かべつつ「海外に行っていろんなことを吸収し始めていて、誰がどう成長するかは読めない。自分も負けないようにピッチ内外で価値を証明していけるよう頑張ります」と話した。

イベントには同じく同社と契約する鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレスとともに出席。吉田はトーレスがチェルシー所属時代にプレミアリーグで対戦経験もあり、トークセッションでは九州のおすすめスポットを互いに紹介しあう場面もあった。吉田の実家もある長崎をはじめ、日本各地に足を運んでいるというトーレスは九州のお気に入りスポットに宮崎県北部の観光地である高千穂を挙げ「家族で旅館に泊まって、船にも乗って神社にも行きました。きれいなところでとても気に入りました」と笑顔をみせていた。【松尾幸之介】