セルビア1部パルチザンは、ハノーバーの期限付き移籍が終了したFW浅野拓磨(24)の獲得を目指していると、25日付の地元メディア「BLIC」が報じた。

同メディアは、16年にサンフレッチェ広島から保有権を持つアーセナルに移籍した際に浅野の価値400万ユーロ(約5億円)だったが、現在は100万ユーロ(約1億2500万円)に下がっているという。パルチザンはアーセナルに「オファーを出す準備はできている」と伝えたが「(アーセナルを)満足させられる金額ではない」と移籍金が折り合わない可能性もあると指摘している。

浅野は今季ハノーバーで13試合に出場して無得点。シーズン終盤には、一定の出場数に達すると買い取りオプションが行使される条件だったため、クラブの意向によりベンチ入りすらできない状況が続くなど、悔しいシーズンとなった。保有権を持つアーセナルとは2019-20年シーズン終了までの残り1年となっており、アーセナル側も移籍金を得られる今夏の移籍で放出する可能性は高い。

パルチザンはリーグ戦8度の優勝を誇る名門で、今季は3位で終えて欧州リーグの出場権を獲得している。来季のリーグ開幕戦は7月20日に予定されており、開幕まですでに1カ月を切っている。