ハリル氏がモロッコ監督 2度クビの“不安要素”も

元日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(67)がモロッコ代表監督に就任した。15日、同国連盟が発表した。日本代表監督をワールドカップ(W杯)ロシア大会に導きながら、本大会2カ月前にクビになった同氏は、昨年10月にフランス1部の古巣ナントの監督に就任。2部降格圏に沈んでいたチームを12位まで引き上げて残留に成功。今季も続投の方向だったが、今月2日に辞任。すぐに新たな仕事場が決まった。

首都ラバトでの会見で、新監督は「モロッコを率いるのは大きな責任を伴うと同時にチャレンジであり、光栄」と話した。契約は4年で年俸は約100万ユーロ(約1億2000万円)。連盟公式サイトは「目標の1つは、22年W杯カタール大会出場のため、少なくとも21年のアフリカ選手権で4強入りすること」と書き、ノルマを設定。同国は18年ロシア大会を含め、W杯に5度出場している。

フランス語で指導が可能で、隣国アルジェリアを率いW杯アフリカ予選を突破し、14年W杯ブラジル大会で決勝トーナメントに進出した実績を誇る。フランスのレキップ紙によれば元フランス代表監督のブラン氏らも候補だったが、元日本代表に白羽の矢が立った。

手腕は確かだが、不安はある。過去、日本を含む3カ国をW杯に導いたが、うち2度(日本、コートジボワール)は本大会前にクビになっている。どうしても、言ってもめずにはいられない67歳。契約の4年を全うし、W杯カタール大会で日本との“因縁の対決”は実現するのだろうか…。

◆モロッコ代表 W杯出場は5回。70年大会で初出場し、最高成績は86年大会の16強。18年ロシア大会では当時ユベントスDFベナティアを中心とした堅守でアフリカ最終予選を無失点で突破、5大会ぶり本大会に出場。過去にはフォンテーヌ、アンリ・ミシェルといった元フランス代表の名選手が監督を務め、05年には元日本代表監督のトルシエ氏もチームを率いた。FIFAランキング41位。愛称はアトラスのライオン。