MF久保建英(18)が所属するマジョルカは19日、今年初となるホームゲームでバレンシアに4-1の圧勝を収めた。一方でリーグ戦9試合ぶりにベンチスタートで10分間の出場にとどまった久保に、スペイン各紙は点をつけなかった。

久保は4-0の後半35分から左サイドハーフでプレーした。いきなりイエローカードをもらう激しいプレーを見せた後、右足で惜しい枠内シュートを放った。さらに試合終了間際にはブディミルがあと1歩でゴールという左クロスを供給するなど、短い出場時間ながら決定機を演出した。

マルカ紙とアス紙はともに、すでに試合が決まっている中での短い出場時間のためか、出場した両チーム25人の中で唯一、久保を採点なしの選手にした。一方、マジョルカのダニ・ロドリゲス、サルバ・セビージャ、ブディミルの3人に最高の3点をつけている。

マジョルカは久保が初得点を記録した第13節ビリャレアル戦以降、リーグ戦7試合ぶりの勝利を成し遂げた。今回のバレンシア戦は今季最高のゲームと、スペイン各紙に大絶賛されている。

マジョルカは21日、アウェーでMF香川真司が所属する2部サラゴサと国王杯ラウンド32で対戦する。

久保はここまで、リーグ戦17試合1056分間出場し、1得点1アシストを記録。先発出場は10試合あり、今回のイエローカードが2枚目となった。(高橋智行通信員)