現在、新型コロナウイルスの影響によりチーム練習が中止され、自宅待機が続いているスペイン2部サラゴサ所属のMF香川真司(31)が1日、インターネット電話サービス、スカイプのビデオ通話を通じてサラゴサファンのさまざまな質問に答えた様子をクラブが公式サイトで伝えている。

-新型コロナウイルスの影響による外出禁止の中での生活

自宅待機なので、家でやれることを見つけて過ごしている。まずはトレーニングというところにフォーカスし、この時だからやれるトレーニングを徹底的にやりながら、家でやれることを自分の中で考えて生活するようにしている。

-日本の状況

日本も感染者数がここ数日で急激に伸びている。ここ数週間、ヨーロッパ、特にスペインやイタリアの感染者が拡大する中、日本人や日本という国は危機感がかなり薄れている。そういうのが影響して、いま少しずつ感染者が増えている状況になっている。だからこそ僕自身もスペインの現状を含めて、こういうことが起きているということを日本の人たちに伝えていきたいし、まず何をやるべきかを明確に示し、感染者が世界中で出ないことを止めるために、1人1人がやれることを僕自身、発信していきたいと思う。

-家でのトレーニング

グラウンドもない、ボールも使えない状況なので、やれることが限られている。だからこそ、その限られた中でやるトレーニングは非常に貴重なので、自分の課題であったり、そういうものを改めて整理して、向き合えていると思う。個人でのトレーニングが続くが、1日も早くチームトレーニングができるように、そしてそれができた時にいい体のコンディションをキープできるように、今の自分の体と向き合いながらやっている状況だ。

-現在の生活のルーティン

基本的には自宅待機になった時から、トレーニングで自分の課題などを考え、見つめなおして、何が今やれるのか、この時間だからやれるのかということを徹底してやっている。ルーティンはトレーニング中心だけど、それ以外は家で過ごしている。本を読んだり、日本の番組や映画を見て、何かしらで情報を共有しながら、発信できることをしたりと、普段できないようなことをやっている。

-リーグ戦再開時にパフォーマンスを十分発揮できるかの心配があるか

まだトレーニングがいつ再開するのかは分からないが、常にそこに向けて日々全力でトレーニングをやるように心がけているし、逆にこの状況の中で日々良いトレーニングとしっかりとした準備をしているチームや選手たちが必ずこの後の結果として現れると思っている。そういう意味でサラゴサの選手はみんなトレーニングをしっかりとやっているし、いつまた試合が行われてもいいように準備をするだけかなと。スペインもヨーロッパもどのチームも今は自宅待機なので、みんながフラットな状況であるので、こういう時だからこそ、僕たちはいいトレーニングをして徹底的な準備をし続けていく必要があると思う。

-リーグ戦再開時、ホームでプレーすること、試合ができることについて想像すること

それは安易に想像できるというか、おそらくというか必ず、ラ・ロマレダ(サラゴサのホームスタジアム)でやる時はサラゴサのみんなが集まって、僕たちをまた後押ししてくれると思うし、またサッカーが帰ってきたという喜びを選手、ファンみんなで共有できる、そんな試合になるのではないかなと。1試合目は特にそうなるだろう。そう感じているし想像できるので、そんな日が1日も早く来ることを願っているし、またそこで会える日を楽しみにしている。

-ファンに一言

今はサッカーをいったん忘れて、まずは皆さんの健康、コロナウイルスに感染しないための予防であったり、そういうものを個人個人が徹底してほしいと思う。サラゴサやアラゴン(サラゴサが属する州)の中から感染者が出ないことを僕自身願っているし、こういう時だからこそ、ライバルとかそういうものが関係なく、このサラゴサという地域みんなが一体となってやれることをやり、1日も早くサラゴサやスペインという国が活気にあふれ、週末にはサッカーができ、サッカーを応援できる日になることを心から願っている。そしてまた僕たちがいい準備をして、練習を再開して、みんなでスタジアムで戦い続けて、自分たちの目標を達成できるように、それだけを考えて、イメージしながらやっていきたいと思いっている。皆さん、今は是非体調に気をつけて、お会いできることを楽しみにしています!(高橋智行通信員)