バルセロナ所属のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(32)がスポンサー契約を結ぶドイツのスポーツメーカー、アディダスのインタビューを受けた。その様子をスペイン紙アス電子版が27日に伝えている。

メッシは新型コロナウイルスの感染拡大が世界中に与えている影響について、「誰もこのようなことを予期することはできなかったと思うし、僕には実際に世界中にもたらされている途方もない影響を想像することなどできなかった。あまりにも不確かな状況で生活することや仕事をすることは全く簡単なことではないし、これほどまでに異なる例外的な状況だとなおさらだよ」と見解を述べた。

来月半ばに再開予定のリーグ戦が無観客で行われることについては「無観客でプレーすることは挑戦となる。グループレベルでの準備は他の試合と変わらないが、個人レベルでは観衆なしでプレーするための心構えをしてしっかりと準備しなければならない。なぜなら非常に珍しいことだからね。僕は以前、ホームで無観客試合を戦わなければならなかったが、本当に奇妙な感じだったよ」と話した。

リーグ戦再開については「僕たちがプレーを再開する時、新たにスタートを切るような感じになるだろう。リーグ戦が開始されるまでに準備する時間があるし、けがをしていた重要な選手たちが回復できるはずだ。技術的には同じシーズンになるだろうが、全てのチームや選手が異なる経験をすることになると思う」と語った。

今夏に行われる予定だった南米選手権が1年延期されたことについては「南米選手権は今年、僕にとって素晴らしいイベントになる予定だったし、再びプレーすることをとても楽しみにしていた。延期について知った時は辛かったが、そのことを完璧に理解しているよ」と述べた。

現在チーム練習を続けるメッシはこの後、6月中旬に再開される1部リーグ第28節で、久保建英が所属するマジョルカとアウェーで約3カ月ぶりの公式戦を戦うことになる。

(高橋智行通信員)