ビリャレアルでプレーするMF久保建英(19)は第2節エイバル戦で、開幕戦に続いて途中出場し2-1で今季初勝利を挙げた。エイバルのMF乾貴士はフル出場し、FW武藤嘉紀はベンチ入りも出場はなかった。

ウナイ・エメリ監督率いるビリャレアルは4-4-2で臨み、前節からの選手変更は1人だった。

キックオフ後、ビリャレアルがボールをキープした一方、エイバルが前線から激しいプレスをかけカウンターを狙った。

3分にビリャレアルが最初のチャンスを作る。アルカセルがチュクウェゼのスルーパスに抜け出し、DFの裏で受けた後、GKドゥミトロビッチに倒されるもオフサイドの笛が吹かれた。

さらにビリャレアルは9分、モイ・ゴメスの左からのグラウンダーのクロスをゴール前に走り込んだジェラール・モレノが難なく決めるも、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)確認後にオフサイドでノーゴール。前節からVARで3回目のゴール取り消しとなった。

カウンターのチャンスを狙うエイバルは21分、前半最大のチャンスを作る。ビリャレアルのCKをドゥミトロヴィッチがキャッチし前線にロングパス。これをハーフウエーラインで待ち構えた乾が巧みなトラップを見せ、DFをかわしてペナルティーエリアに侵入し、GKとの1対1を迎えるも、シュートを防がれた。

さらにエイバルは36分、ペナルティーエリア正面でパスを受けたエスポシトがコースを突くシュートを打つも、アセンホにファインセーブされた。

後半に入り、先制点はエイバル。5分、中盤で乾のパスを受けたエスポシトが前線にスルーパスを出し、裏に抜けたキケ・ガルシアがアセンホをかわして先制点を記録した。

一方、ビリャレアルは11分、マリオ・ガスパールの右サイドからのクロスをジェラール・モレノがヘッドで合わせるもファインセーブされた。

しかし、18分に同点とする。チュクウェゼのパスをペナルティーエリア内で受けたジェラール・モレノがDFをかわし、身体を反転させて同点シュートを決めた。

さらにビリャレアルは28分、ジェラール・モレノのスルーパスに抜け出したアルカセルが厳しい体勢からゴール。VAR確認後に得点が認められ逆転に成功した。

エメリ監督は40分、久保とトリゲロスを投入し、2節連続の日本人対決が実現した。ビリャレアルはシステムを4-3-3に変更し、久保が右ウイングでプレーして見せ場を作るもゴールには至らなかった。

ビリャレアルは拮抗(きっこう)した内容ながらも2-1での逆転に成功し、新シーズン初勝利を収めた。(高橋智行通信員)