イラン代表のアミール・ガレノエイ監督とFWメフディ・タレミが、15日(日本時間16日)に控えたニュージーランドとのワールドカップ(W杯)初戦を前に「すべてのイラン人のためにプレーする」と語った。ESPNが報じた。

イラン代表は、グループGの初戦に臨むため、14日にロサンゼルスに到着した。15日のニュージーランド戦の後、21日には同じくロサンゼルスでベルギーと対戦し、26日にはシアトルでエジプトと激突する予定だ。

イラン代表は、米国とイスラエルがイランに攻撃を仕掛けて2月に始まった紛争のため、ビザ発給手続きに問題が生じ、トレーニングキャンプをアリゾナからメキシコへ移転せざるを得なかった。数人のスタッフは米国への入国を拒否された。

ロサンゼルス市は米国で最も多くのイラン人が住む都市であり、報道によると「チーム・メリ(イラン代表の愛称)」の初戦を前に、SoFiスタジアムの外で数万人が抗議活動を行う可能性もあるという。

だが公式会見で抗議活動の可能性について問われたガレノエイ監督は「私たちはサッカーをするためにここに来ており、国内にいるイラン人であれ、海外に住むイラン人であれ、尊敬すべきイランの人々を代表するためにここにいることをお伝えしたい。私たちは自分たちの国のことだけを考えている。私たちは政治的な人間ではありません」などと話し、政治的な問題については言及しなかった。

またイラン代表として100試合以上に出場し、現在はギリシャ・スーパーリーグの強豪オリンピアコスに所属するタレミも、抗議活動の可能性や、イスラム革命前の「獅子と太陽」の旗がスタジアム内に持ち込まれる可能性を巡る一連の質問に対し、監督の言葉を繰り返した。

そして「誰もが自分の意見を持つ権利があり、私たちはそれを尊重しますが、私たちはイランの人々に喜びをもたらすためにここにいます。私たちは政治には関与しません。サッカーをするためにここにいるのです」と強調した。

タレミは最後のあいさつで「誰もサッカーに関する質問をしませんでしたね」と指摘し、「私たちは明日、素晴らしいニュージーランド代表と対戦します。良い試合になることを強く望んでいます」と試合へ向けて意気込んだ。