【ナッシュビル(米国)17日(日本時間18日)】日本代表MF久保建英(25=レアル・ソシエダード)が1次リーグを欠場する可能性が高まった。14日のオランダ戦で相手と交錯して途中交代。15日に病院でMRI検査を受けて左膝の負傷が認められた。第2戦チュニジア戦の3日前だったこの日は練習に姿を現さず、ホテルで治療とリハビリに専念。次戦の出場は厳しく、復帰は決勝トーナメント以降になりそうだ。
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日本にさらなる試練が訪れた。14日のオランダ戦で相手DFと途中交代したエース格の久保が、MRI検査の結果、左ひざの負傷であると確認された。全治や診断名は非公表だが、しばらく試合に出られない見込みとなった。
練習場に、あの甲高い声が響かなかった。試合3日前にホテルで個別に調整。軽傷ではないことは明らかだ。チュニジア戦の欠場は濃厚で、複数の情報を総合すると第3戦のスウェーデン戦にも間に合わない見通し。DF長友佑都(39=FC東京)は「決勝トーナメントで帰ってこられるでしょ。タケ(久保)なんで。それを信じて、タケのためにも、もう絶対勝ち上がんなきゃいけない」と話した。
大きな痛手であることは間違いない。三笘、南野というシャドー(トップ下)の主軸が負傷で選外。ケガで離脱したボランチのMF遠藤の代役としてFW町野修斗(26=ボルシアMG)を追加招集するほど同ポジションは手薄になっていた。そこで久保まで不在となると、人員不足はより顕著になる。久保はオランダ戦でも攻撃陣をけん引し、中村敬斗(25=スタッド・ランス)の1点目は、自身の持ち上がりが起点となり、アシストも記録。右サイドでタッグを組むMF堂安律(28=Eフランクフルト)も「タケのアイデアみたいなとこが一つ欠けるというのも痛さは感じます」と認めた。
ただ森保ジャパンはこれまでも、いくつもの困難を乗り越えてきた。南野、三笘の落選だけでなく、初戦の直前に主将である遠藤の離脱も経験。そのたびにチームは一体感を高めてきた。久保は離脱することなく復活を見越して残る。類いまれなサッカーIQとコミュニケーション力で幼い頃から議論の中心になる存在だったという。ピッチに立てなくてもチームの力になることができる心強い存在だ。
シャドー候補の1人でもある堂安は言う。「こういう事態が起きるのもW杯の1つ。ただ、幸いタケは離脱せずにチームと可能性を探りながら一緒に戦えて、僕たちが彼のために用意できるステージはあると思う」。チームの疲労がたまってきたタイミングで久保が完全復活を遂げれば、さらにギアを上げる原動力となり得る。背番号8が戻るまで、チームは負けられない。【佐藤成】
◆久保建英の左ひざ負傷 14日オランダ戦で先発した久保は後半26分、左サイドでボールを受け、ドリブルで仕掛けようとした際にDFダンフリースからチャージを受けて接触し、倒れた。立ち上がってピッチ外に出ると座り込み、自らプレー続行が難しいことを示した。同30分にFW小川と交代。試合後は車椅子に乗って会場を後にした。
◆森保ジャパンの負傷者 主力だったMF南野は昨年12月に左ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂した。復帰は間に合わず、今大会はメンターとして日本代表に同行している。MF三笘は代表メンバー発表直前の5月9日に左太もも裏の肉離れを負い、その後手術を受けた。主将だったMF遠藤は2月に左足甲を負傷し、手術を受けて今大会に間に合わせようとリハビリした。メンバー入りを果たし、本番直前の5月31日アイスランド戦で復帰したが、患部が悪化。リハビリを続けたが、11日に森保監督の最終判断によって離脱した。


