決勝トーナメント1回戦で散った日本の後任監督人事は、森保一監督(57)の3期目の続投か、U-21(21歳以下)日本代表を率いる大岩剛監督(54)の昇格か「二択」で比較検討に入ることが30日、分かった。1次リーグを無敗突破した時点で日本サッカー協会が継続要請する動きが出た一方、勇退した場合は28年ロサンゼルス五輪を目指す大岩監督に昇格を打診する。
◇ ◇ ◇
新たな景色への再挑戦は「2択」の日本人路線が現段階の最有力だ。関係者によると、初の8強や優勝には及ばず、参加48チームへの拡大もあって前回22年カタール大会までの16強を下回るラウンド32で敗退したが、協会や複数の技術委員は森保監督の2期8年を評価。親善試合ではブラジルやイングランドに初めて勝利した実績を基に、水面下で続投案を模索していた。
森保監督はブラジルを超えられなかった会見で「私の去就に関しては、まだ何も決まっていない」と白紙を強調したが、協会はW杯決勝翌日の7月21日までをメドに強化部会や技術委員会を臨時で開いて検証し、宮本恒靖会長ら最高幹部が協議。最終的に決断する。
一方、森保監督の協会フロント入り=代表の統括責任者(新設)を描く幹部もいる。欧州で日本人指導者の道を開く本人の夢もあるため、勇退も想定。その場合は2年後のロス五輪を目指すU-21代表の大岩監督に、森保監督の東京五輪と同様の兼任を踏襲させる。
この日、視察でヒューストンにいた大岩氏は、鹿島時代にACL制覇。24年パリ五輪を24歳以上のオーバーエージ枠なしで戦い、前評判を覆す8強に導いた。こちらも日本初のオリンピック年代監督続投で、次の30年スペイン・ポルトガル・モロッコ共催大会に向けて世代交代を進められる。
昇格となり、活動が重なる場合は羽田憲司コーチがアンダー世代を指導する案も。A代表には、静岡出身の同期・名波浩氏ら複数コーチを残すプランがある。
一時は外国人も候補に挙がった。元J1の横浜監督で25年の欧州リーグ王者、プレミアリーグ・トットナム元監督のアンジェ・ポステコグルー氏や、Jリーグアドバイザーのロジャー・シュミット氏と接触。しかし、金銭面の問題や本人の育成志向もあり、日本人指導者の「2択」に傾いた。
森保監督はコーチで18年ロシア大会ベスト16を経験した後の7月に就任。22年カタール大会ではドイツ、スペインを連破して16強入りし、初の2大会連続で指揮した今大会は遠藤、三笘や南野、久保を負傷で欠きながら海外開催のW杯では初の無敗通過を果たした。
ただ、壁は高く3大会連続5度目の決勝トーナメントも1回戦を突破できず、高名な外国人招請を望む声が再燃する可能性もある。


