【プラハ=藤塚大輔】2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)銀メダルの鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)は思わぬミスが響き、93・80点で6位発進となった。
冒頭から4回転-3回転の連続トーループ、4回転サルコーを成功。流れに乗った演技を披露したが、最終3本目のトリプルアクセル(3回転半)でジャンプが抜けて転倒した。ジャンプ1本分の得点が無効の「0点」となるミス。自己ベストを約15点下回り、首位のイリア・マリニン(米国)に17・49点の大差をつけられた。
原因は氷の溝にハマったこと。鍵山は最後から2番目の滑走順だったため、氷上には多くの選手の軌跡が残った状態だった。
「いろいろな人のエッジの跡だったり、トーの跡だったりがたくさんついていて、そこにアクセルの時のエッジ(刃)が持っていかれてしまいました。本来の体の行きたい方向とエッジがズレてしまったので、ああいう吹っ飛び方をしてしまいました」
前の滑走者のコースを見ながら微調整することもあるといい、今回も「構えの時にエッジの跡が見えていたので『いけるかな?』と心配だった」と気付いてはいたという。ただ、とっさの対応ができずに引っかかり「もうちょっと冷静になれば、自分で解決できたところ」と受け止めた。
これまで4度出場し、全てでメダルを獲得した舞台。今季はフリーでミスが続いているが、気を引き締めて28日の演技に臨む。「すでに前を向いている。(中日で)ジャンプ、コース取り、プログラム全体を確認して、自信をつけて頑張りたい」と視線を向けた。
日本勢最上位は佐藤駿(22=エームサービス/明治大)で95・84点で4位。三浦佳生(20=オリエンタルバイオ/明治大)は71・05点で25位に沈み、24位以内がラインのフリーに進めなかった。


