ラグビーW杯前にスクラムルール変更も日本追い風に

ラグビー日本代表が、突然のルール変更に柔軟に対応し“追い風”に変える。

27日開幕のパシフィック・ネーションズ杯(PNC)初戦のフィジー戦に向けて22日、盛岡合宿を本格的に開始した。国際統括団体ワールドラグビーが15日に、スクラムの新ルールを正式発表。9月開幕のW杯日本大会直前のルール変更にも、長谷川慎スクラムコーチは冷静に対応する構えを見せた。

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突然のルール変更にも、長谷川コーチは慌てていない。対応する自信があるからだ。「宮崎合宿でフィットネスとフィジカルは鍛えてきた。結果としてどんなルールにも、ついてこられるようになった」と言葉に力を込めた。

ワールドラグビーの正式発表によると、スクラムを組む際、レフェリーの「セット」のコール(合図)前に、FW第1列の選手は頭を相手選手の首や肩に触れてはいけない決まりになった。これまでは、触れた状態から組み合っていた。変更で、互いの第1列の間に、これまで以上の空間が生まれ「セット」のコールと同時に、“立ち合い”でより激しいぶつかり合いが行われる見込みとなった。

体が大きな外国選手に有利な変更にみえるが、一概にそうとは言えない。「木津は相手の懐に入るのがうまいので、離れている方がうまく入っていける。やってみると中島など、結構適応できている選手が多かった」と同コーチ。まだ全世界が模索している状況だからこそ、意思統一に優れ、連係を武器とする日本が、素早く対応できれば、長所にもできる。

W杯前哨戦のPNC初戦は世界ランキング9位のフィジーが相手。過去3勝14敗と苦手としている。新ルールへの適応を進め、スクラムも含め、どれだけのパフォーマンスを発揮できるかが課題となる。長谷川コーチは「これから何週間かかけて、一番いいところを探っていきたい」。この機会に、スクラムもさらに進化させ、武器としたい。

【佐々木隆史】

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  • 練習を見守る長谷川コーチ(撮影・狩俣裕三)