18年平昌五輪銅で2大会連続メダルを目指す現在4勝3敗の日本代表のロコ・ソラーレが世界ランク6位の米国に勝利し、5勝目を挙げた。17日は現在首位のスイスと対戦。勝てば自力での準決勝進出が決まる。



チーム     10
米 国×
日 本×10


カーリング女子1次リーグ勝敗表 16日終了時点


国名スイスウ日本英国米国カナ韓国中国デンRO
1スイ71
2スウ62
3日本53
4英国44
4米国45
4カナ44
4韓国44
4中国45
9デン26
10RO17


◆試合経過

第1エンド 後攻は日本

日本が有利の後攻からスタート。米国が序盤からハウス内の12時方向(手前)に石をためていく展開の中、セカンドの鈴木が4投目でダブルテークアウトを決めて打開を図る。米国は最終投でNO・1~3は持つ形となりスチールチャンスを作るが、スキップ藤沢の最後の石は精度の高いショットとなりNO・1を奪う。1-0とした。

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日本対米国 第1エンド、ショットを放ち笑顔でタッチをする藤沢(撮影・菅敏)
日本対米国 第1エンド、ショットを放ち笑顔でタッチをする藤沢(撮影・菅敏)
日本対米国 第1エンド、ショットを放つ藤沢の手には「感謝」という文字か書かれていた(撮影・菅敏)
日本対米国 第1エンド、ショットを放つ藤沢の手には「感謝」という文字か書かれていた(撮影・菅敏)

第2エンド 後攻は米国

先攻の日本は序盤からセンター勝負を挑む。ハウス中央に置いた石を隠すようにガードを置いていくが、米国も負けじとはじき返して対抗。最終投で藤沢が正確なショットでハウス中央に石を寄せてくると、プレッシャーのかかる米国の最終投は他の石に当たってしまいハウス内にも届かないミス。日本がスチールに成功し、NO・1~3を獲得するビッグエンドで4-0とした。

日本対米国 第2エンド、得点に喜ぶロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
日本対米国 第2エンド、得点に喜ぶロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)

第3エンド 後攻は米国

先攻の日本。第2Eに続きセットアップからセンター勝負を展開するが、米国が中盤にかけて好ショットで主導権を握って最終投を前にNO・1~3を持つ形となる。スキップ藤沢の最後の石はダブルテークアウトで局面を打開することに成功し、米国の得点を2点にとどめた。4-2。

日本対米国 第3エンド、笑顔を見せる藤沢(撮影・菅敏)
日本対米国 第3エンド、笑顔を見せる藤沢(撮影・菅敏)
日本対米国 第3エンド、ショットを放ち笑顔でタッチをする藤沢(左)(撮影・菅敏)
日本対米国 第3エンド、ショットを放ち笑顔でタッチをする藤沢(左)(撮影・菅敏)
日本対米国 第3エンド、ショットを放ち、厳しい表情を見せる藤沢(撮影・菅敏)
日本対米国 第3エンド、ショットを放ち、厳しい表情を見せる藤沢(撮影・菅敏)

第4エンド 後攻は日本

日本は後攻。先攻の米国は1投目でホッグラインに超えず無効となるミスを起こす。日本は序盤からハウス中央に石をためていき、スキップ藤沢の最終投で2点を狙う。最後の石は相手の石に薄く当て中央に寄せてNO・1を獲得。さらにNO・2を取り、2点を上げ6-2とした。

日本対米国 第1エンド、ショットを放つ藤沢(撮影・菅敏)
日本対米国 第1エンド、ショットを放つ藤沢(撮影・菅敏)

第5エンド 後攻は米国

日本は先攻。序盤からハウスの中央を横切るライン(ティーライン)に石を並べていき、米国にプレッシャーをかける。最終投を前に日本がNO・1を持つ形となり、藤沢の最後の石は狙いとややそれる。3点を奪う可能性もあった米国の最後の石は少し思惑とは外れ、NO・1を獲得するにとどまった。6-3とした。

カーリング日本対米国 第5エンド、作戦を練る(上左から)吉田夕、藤沢、鈴木と吉田知(下)(共同)
カーリング日本対米国 第5エンド、作戦を練る(上左から)吉田夕、藤沢、鈴木と吉田知(下)(共同)

もぐもぐタイム

【カーリング】「もぐもぐタイム」米国戦はスポーツゼリー 第5エンドまで終えて6-3とリード

日本対米国 ハーフタイムに栄養補給をするロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
日本対米国 ハーフタイムに栄養補給をするロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
日本対米国 ハーフタイムに栄養補給をするロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
日本対米国 ハーフタイムに栄養補給をするロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)

第6エンド 後攻は日本

後半戦3点リードでスタートした日本は有利の後攻。センターガードを配置していく日本に対し、米国はハウス内に石をためていく展開。藤沢は最終投で中央に寄せるドローショットに成功し、NO・1を獲得。7-3とした。


第7エンド 後攻は米国

先攻の日本は残る2投となり、米国にNO・1~3を握られる。スキップ藤沢の7投目は局面を打開するまでとはいかず、逆に米国に大量得点の機会を与えてしまう。米国がNO・1~4を持つ中で、藤沢の最後の石は米国の石1個を外に出すにとどまった。その後米国がしっかりNO・1~4を獲得し、7-7とした。

日本対米国 第7エンド、ラストショットを放ち舌を出す藤沢(撮影・菅敏)
日本対米国 第7エンド、ラストショットを放ち舌を出す藤沢(撮影・菅敏)
日本対米国 第7エンド、ショットを放つ藤沢(撮影・菅敏)
日本対米国 第7エンド、ショットを放つ藤沢(撮影・菅敏)

第8エンド 後攻は日本

同点に追いつかれた日本は有利となる後攻。セカンドの鈴木が3投目でダブルテークアウトを決めるなどセットアップで好ショットを続ける。米国に難度の高いショットを強いると相手のミスを誘う。スイープを駆使しながら優位に進めスキップ勝負を前に、日本がNO・1、NO・2を持つ形となる。藤沢の最終投はしっかり相手の石をはじき出し、NO・1、2を獲得。9-7とした。


第9エンド 後攻は米国

日本は先攻。序盤にハウスの中央を横切るライン(ティーライン)に石を並べていき、NO・1を隠すような展開をつくる。優位に進めながら終盤戦に進むが、米国の7投目で難しいフリーズショット(石と石をくっつける)を決める。直後の藤沢の最終投も好ショットに成功すると、米国の最後の石は中央に寄せるものの、NO・1を取るにはいたらず。日本がスチールに成功し、10-7とした。


第10エンド 後攻は米国

3点リードする日本は先攻。大量失点を防ぐため、ハウス内に入った米国の石をはじき出していく。互いに残り3投の時点で米国にNO・1を握られる中で、日本がタイムアウト。熟考の末にサード吉田知は6投目で相手の石をはじき、NO・1にする好ショット。その後米国が負けを認める「コンシード」。日本が10-7で勝利した。

米国に勝利し、喜ぶロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
米国に勝利し、喜ぶロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
米国に勝利し、喜ぶロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
米国に勝利し、喜ぶロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
米国に勝利し、喜ぶロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
米国に勝利し、喜ぶロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
米国に勝利し、喜ぶ藤沢(中央)らロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)
米国に勝利し、喜ぶ藤沢(中央)らロコ・ソラーレの選手たち(撮影・菅敏)



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ロコ・ソラーレのメンバー

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◆カーリング大会形式 出場は10チーム。総当たりの1次リーグを行って、上位4チームまでが準決勝に進出する。 同リーグの勝敗で並んだ場合は、当該チーム間の勝敗数などで決める。準決勝の敗退チームは3位決定戦を行う。準決勝は18日、3位決定戦は19日、決勝は20日。18年平昌五輪ではロコ・ソラーレが日本勢初の銅メダルを獲得している。