24日開幕の東京パラリンピックに臨む日本選手団の河合純一団長(46)とマセソン美季副団長(48)が20日、都内で入村会見に臨み、大会に向けての決意を語った。

コロナ禍と暑さというかつてない難しい状況に強いられる中で、コンディションに気を配りながら最高のパフォーマンスを見せたいと意気込みを見せた。

既に入村している河合団長は選手村の使いやすさやバランスの取れた食事を高評価し、「続々と入ってくる選手たちが最大限のパフォーマンスを見せられるように協力したい」。マセソン副団長は「今回のパラリンピックを通じて、障害のあるアスリートたちがもっと身近になれば」と期待を寄せた。

東京パラリンピックには約160の国と地域から最大約4400人の選手が参加予定で、日本選手団からは史上最多の255人の選手が名を連ねた。無観客となったが、地元小中高生を会場に招く「学校連携観戦プログラム」は行われる予定。若い世代に現地で見てもらう意義が強調される一方、新型コロナウイルス感染拡大が収まらない中で実施に不安の声も少なくない。

会見で学校連携におけるリスクについて問われ、河合団長は「場面ごとに違う対応があるので一律的なことを言うのは難しい」と述べつつ、「できないとすぐに答えを出すのではなく、どうやったらできるようになるかと考えるのも大事なこと」。マセソン副団長は各学校の判断を尊重すると述べた上で「皆さんに来てもらいたいと手放しに言うことはできませんが、目の前で見るチャンスはなかなかありません」と現地観戦の魅力を訴えた。