猛暑で、早々と暑熱対策ルールが適用だ。東京パラリンピック車いすテニス競技は27日、有明テニスの森公園で開幕。しかし、いきなりの猛暑で、暑熱対策ルールが早々と適用された。センターコートは開閉式の屋根を閉じ、エアコンを入れてプレーを行うことが確定。それ以外の屋外コートは、原則、基準値が下がるまで試合は行われない予定だ。

国際テニス連盟(ITF)は、暑熱対策ルールに、気温、湿度などを総合的に判断する暑さ指数、湿球黒球温度(WBGT)を基準として採用している。オリンピックの場合は、その指数が30・1度を超えた場合、男女のシングルスで最終セット前に10分の休憩が必須となる。32・2度で試合は止まる。パラリンピックの場合は、基準値が下がり、28度で20分の休憩、32・2度で試合が止まる。

判断は、大会レフェリーによって行われ、大会は1時間ごとにWBGTを測定している。オリンピックの時は、世界王者のジョコビッチ(セルビア)や同2位のメドベージェフ(ロシア)から、暑さに対する不満が続出。当初、第1試合が午前11時開始だったが、途中から午後3時開始に変更になった。

東京は、気象庁によると、この日、最高気温34度の予想だ。