男子競泳陣最年少の日向楓(16=神奈川・旭高)が50メートルバタフライ(運動機能障害S5)で7位入賞を果たした。生まれつき両腕がない日向は、しなやかな上半身の動きと強いドルフィンキックを武器に予選8位で決勝に進出。大舞台にも緊張することなく、決勝で1つ順位を上げた。

もっとも、本人は「タイムも順位も納得はしていない」と話した。「イルカのような泳ぎ」を目標にしているが「全然ダメでした。1位の中国の選手を見て、あれがイルカだと思った」と、10メートル近くも差をつけられた世界の強さにショックを受けた様子だった。