東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は27日、東京・晴海の東京パラリンピック選手村で柔道男子81キロ級代表の北薗新光(30=アルケア)が村内を巡回する自動運転バスと接触する事故に遭ったと明らかにした。北薗は翌28日に試合を控えていたが、日本男子の遠藤義安監督によると欠場するという。これを受けて村内を巡る自動運転バスの運行は一時停止している。

26日午後2時ごろ、視覚障がいのある北薗が、選手村内の横断歩道を横断しようとしていた際、自動運転バスと接触した。組織委によると、その後、村内で診察を受けたが外傷はなく、確認のため精密検査を受けたという。組織委は安全が確認され次第、バスの運行を再開するとしている。

◆北薗新光(きたぞの・あらみつ)1991年(平3)2月17日、兵庫県神戸市生まれ。兵庫・育英高時代は重量級で活躍。京産大進学時の検査で網膜色素変性症が判明してパラ柔道転向。パラリンピックは12年ロンドン大会100キロ級2回戦敗退。16年リオデジャネイロ大会73キロ級5位。81キロ級で臨む今回はメダルが期待されていた。