東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長が30日、都内のメインプレスセンター(MPC)でパラリンピックの中間総括会見に臨んだ。東京パラリンピック選手村で巡回する自動運転バスと選手の接触事故について、武藤氏は捜査当局により29日午前に現場検証と関係者の事情聴取が行われたことを報告した。

事故は26日午後2時ごろに発生。柔道男子81キロ級(視覚障害)代表の北薗新光(30=アルケア)とトヨタ自動車の自動運転車「eパレット」が、横断歩道で接触した。北薗に外傷はなかったが、転倒した際に頭を打ち脳振とうを起こした可能性があると指摘されていた。その後、28日の1回戦を欠場した。

武藤氏は「北薗選手に心よりおわびしたい」と述べた。その上で今後トヨタと連携し、再発防止に向けて<1>eパレットの運行上の安全<2>交通整理上の問題、2点について検証をしていく考えを明かした。

事故発生翌日(27日)の会見では、選手の交通輸送について組織委、国際パラリンピック委員会(IPC)の広報担当者はそろって「大きな問題は起きていない」と回答。この日当時の対応について適切だったかと問われた際に、武藤氏は「発表が遅れたのは大変申し訳ないが、不適切ではないと思っています」と話した。