世界ランキング5位の日本は準決勝で、前回16年リオデジャネイロ大会金メダルで同1位の強豪・トルコに5-8で敗れた。3日に行われる銅メダルをかけた3位決定戦に回る。

終盤まで競り合いが続いた。前半、日本は強豪相手に3-4と食い下がった。最年少の萩原紀佳(20)が全得点の5点をあげる奮闘を見せたが、守備でトルコの絶対的エース、セブダ・アルトゥノルク(27)を止められず、終盤ではダメ押しのゴールを立て続けに決められた。

日本は予選リーグの初戦でもトルコと対戦。1-7で敗れていた。市川喬一総監督は「やることをやって得点できたが、ディフェンスができなかった」と敗因は守備と指摘。さらに「メダルがかかった試合で勝てなかった。まだまだ力が足りなかった」と分析した。3位決定戦が控えるが「(選手が)かなりビービー泣いていますので。もう1回気合を入れなおします。大会が終わったわけじゃない」と、銅メダル獲得に向けて意気込んだ。

萩原や欠端瑛子(28)は試合後も涙が止まらなかった。欠端は「緩いバウンドなど合わせきれなかった。そこを我慢すれば勝てた試合だった」と悔しそうに振り返った。

ベテラン浦田理恵(44)は泣きじゃくる選手に声を掛けて回った。「あともうひと息だった。悔しくも負けてしまいましたが、気持ちを切り替えて、明日はしっかり銅メダルを取りにいこうと話しました」。トルコ選手のボールについて「特にアルトゥノルク選手は高さもある。他の海外選手よりもパワーがある」と脱帽した。トルコに勝つために必要なものを聞かれると「ディフェンスです」ときっぱり。「下がってばかりで待つディフェンスではなく、新しい挑戦が必要」と、早速課題を挙げた。

日本は12年ロンドン大会で金メダルを獲得。16年リオ大会は準々決勝で敗退した。