世界ランキング5位の日本が同3位のブラジルを6-1で下し、銅メダルを獲得した。12年ロンドン大会の金メダル以来、2大会ぶりのメダルとなった。

前半で5-0と大差をつけてリード。この日、欠端瑛子(28)が先制点を含め、3点を取る活躍を見せた。欠端は「今日は狙ったコースに投げられた。いいプレーで大会を終わることができます」。準決勝でトルコに負けた後、泣きじゃくっていたが、この日は笑みがこぼれた。

欠端は大洋(現DeNA)などで活躍した元プロ野球選手で、DeNAのスカウトを務める欠端光則氏(58)の長女。165センチの恵まれた体格と投手だった父譲りの強肩で、遠心力を生かした「回転投げ」が武器だ。繰り出す速いボールで、ブラジルの守備を打ち破った。

試合直後は「今日は家族から、まだ何も連絡が来ていません」と明かしたが「1番キラキラ輝くメダルがほしいと言われていたので、一歩及ばなかったけど、次の舞台ではしっかり強化して臨みたいです」。早速、次のパリ大会も目指すと宣言した。

欠端が1次リーグで「日本は自分たちのペースでやっていけば勝てる」と話していた通り、試合は終始、日本のペースで進み、最終的には全6人がコートに立った。全力戦でメダルをつかみ取った。

ブラジルとは1次リーグでも対戦。4-4で引き分けたが、メダルをかけた戦いで快勝した。