東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソン(SP)が4日、都内のメインプレスセンターで会見に臨み、ゴールボール女子日本代表の天摩由貴(31=マイテック)が1次リーグのブラジル戦(8月27日)で足を滑らせて負傷した件を謝罪した。開幕直後からコートが滑りやすいと指摘を受けていたが、対応が遅れたという。

組織委によると、8月25日に日本チームから「モップに何か塗られているのではないか」と指摘を受けた。その後消毒液にグリセリンの成分が使用されていることが分かり、同28日以降はそれを含まない別の消毒液を使用した。

天満のけがについて組織委が日本パラリンピック委員会(JPC)を通じて把握したのは9月2日。組織委は「負傷された天摩選手に対しては、おわびとともに、心よりお見舞いを申し上げます。25日の指摘を踏まえて、すぐに対処が講じられなかった点については、組織委員会としても深く反省をしております」とコメントを寄せた。

また、この日の会見で新型コロナウイルスに感染した入院していたパラリンピックの大会関係者2人が3日に退院したと明かした。