SG第31回グランドチャンピオン直前連載コラム、注目選手の2人目は磯部誠(30=愛知)を取り上げる。昨年、若手有力レーサーの集うヤングダービーでG1初制覇。近年はSGで経験を積み、待望の大会初出場にこぎ着けた。相性のいい児島で初のSG優出、それ以上の結果を見据える。

<注目選手(下)>

SG出場15度目にして待望のグラチャンに初出場。磯部は「やっと全部出られました、満足。SG優出してないのに1個1個の積み重ねですね」と笑った。まだ頂上決戦のグランプリ出場を残すが、確実にそのルートを歩んでいる。

昨年はプレミアムG1ヤングダービーを優勝。今年は春先に調子を崩しかけたが、4月末から修正。前節の地元蒲郡周年で優出2着と波に乗ってきた。「乗り心地、ターン回りを求めるスタイルは変わってないです」。的確な差し技を主体に、調整やレース対応力もスキルアップしてきた。

児島は不思議と相性がいい。近況は3節連続優出中。直近の20年6月は優勝を飾った。「あまり走る機会はないのに、相性がいい。前回も転がり込んだ1号艇、確か予選3位かな。思えば…相性いいわ」。あらためて好印象を実感した。

「ほかに初出場は誰がいますか?」と磯部。該当者は本人を含めて7人いる。「(佐藤)翼がいますね。公私に充実の。じゃあ、翼には負けないように」とリップサービス。躍進する同期とともに、並み居る強豪に挑む。【窪寺伸行】

◆磯部誠(いそべ・まこと)1990年(平2)9月8日、愛知県知多郡生まれ。105期生として09年11月常滑でデビュー。10年4月平和島で初勝利。13年2月蒲郡で初優勝。20年9月びわこヤングダービーでG1初制覇。通算優勝28度。172センチ、54キロ。血液型A。

※明日はドリーム戦展望