日本代表FW大迫勇也(31=神戸)が、国際Aマッチ通算50試合出場の節目にあと1試合と迫っている。

9月2日に大阪・パナソニックスタジアム吹田で行われるワールドカップ(W杯)アジア最終予選オマーン戦に出場すれば、日本史上59人目。31歳107日は史上4番目に遅い到達となるが、日本のエースFWはまだまだ健在。その決定力にも磨きがかかる。

Jリーグ所属選手としては、鹿島時代の13年11月19日ベルギー戦(3-2)以来、およそ8年ぶりの日本代表戦。23歳で初めて代表入りし、鹿島で6試合3得点、1860ミュンヘンで5試合0得点、ケルンで15試合4得点、前所属のブレーメン移籍後に23試合16得点と量産した。

国際Aマッチ通算23得点は日本歴代10位タイ。30歳を迎えてからも史上3人目の2試合連続ハットトリックを達成するなど計8ゴールを挙げている。30代の通算得点数に限れば、歴代4位タイに浮上する。

40歳以上でゴールを決めた選手は過去にいないが、30代の通算得点数はFWカズ(三浦知良)の20点が最多。2位が歴代最多75ゴールを挙げているFW釜本邦茂で19点。FW中山雅史が13点で続き、歴代最多152試合出場のMF遠藤保仁が8得点で大迫と並ぶ。いずれも年齢を重ねるにつれて円熟味を増し、30歳を過ぎてからも日本の勝利に貢献し続けた。

緊張感の高まる最終予選の初戦だが、相手はFIFAランク79位のオマーン。同24位の日本は過去の対戦でも9勝3分けと1度も負けたことがない。

大迫の直近の代表戦出場2試合はともにフル出場し、3月30日のモンゴル戦が3得点、5月28日のミャンマー戦でも5得点と大爆発。ドイツ・ブンデスリーガ所属だったこれまでと違い、今回のJリーグ復帰初戦は移動もなく、より万全の状態で臨めそう。自身初の国際Aマッチ出場3試合連続ゴールだけでなく、日本史上初となる出場3試合連続ハットトリックの期待も高まる。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

〈国際Aマッチ通算50試合出場の年長到達〉

中山雅史 35歳58日

落合 弘 33歳4日

森 孝慈 31歳258日

大迫勇也★31歳107日

釜本邦茂 31歳106日

大迫は9月2日のオマーン戦に出場した場合の年齢。29歳のMF柴崎岳(レガネス)も通算50試合出場にあと1試合。

〈日本の国際Aマッチ通算得点ランク〉(20得点以上)

釜本邦茂 75得点

三浦知良 55得点

岡崎慎司 50得点

本田圭佑 37得点

原 博実 37得点

香川真司 31得点

高木琢也 27得点

木村和司 26得点

中村俊輔 24得点

高原直泰 23得点

大迫勇也★23得点

中山雅史 21得点

〈30代限定の同通算得点ランク5傑〉

三浦知良 20得点

釜本邦茂 19得点

中山雅史 13得点

遠藤保仁 8得点

大迫勇也★8得点