日本サッカー協会は25日、6月の国際親善試合に臨む日本代表26人を選出した。初招集はDF森下龍矢(26=名古屋グランパス)MF川村拓夢(23=サンフレッチェ広島)MF川崎颯太(21=京都サンガFC)の3人。フィールド選手ではこの3人のみが国内組で、いずれも今季のJ1で持ち味を存分に発揮している。Jリーグ公認データ「J STATS」を見ると、そのプレーの特長がうかがい知れる。

◆森下 DF登録だが、今季は14試合に出場して2得点3アシスト。ウイングバックで左右を問わずプレーできる。時速25キロ以上で1秒以上走ったスプリント数は317回でリーグ2位。森保監督は「両サイドでどちらでもハードワークしながらチームの勝利に貢献している。かなり上下動もできますし、攻撃の部分でもチャンスに絡み、守備の部分でもしっかりと戻ってチームの守備に貢献している」と話していた。

◆川村 万能タイプのMFで、今季は13試合に出場して2得点。身長183センチのレフティーは、遠めからでも積極的にシュートを狙う。今季の29本はチーム最多で、リーズ全体でも5番目に多い。昨季は自陣からの超ロングシュートで、Jリーグの年間最優秀ゴールも受賞した。今季はインターセプト数でもリーグ7位タイ。森保監督は「チームのダイナモとして幅広くプレーに関わりながら存在感を発揮している。特に守備から攻撃に移ったときのダイナミックな動きから、自らペナルティーボックスに入っていく、ミドルシュートも打てる。周りも生かせる」と評価していた。

◆川崎 今季は14試合1得点。リーグ全体ではタックル数が5位、こぼれ球奪取数が7位、総走行距離が6位。豊富な運動量を武器に球際で勝負強さを発揮している。所属の京都ではシュートに直結した「ラストパス」と相手の背後を突いた「スルーパス」でもチーム最多。攻守両面で存在感を示している。森保監督は「チームの順位(14位)としては厳しい戦いを強いられている中でも、常にメンタル的にも安定して、ハードワークできている。五輪チームでもレギュラークラスとしてプレーしていて、A代表の戦力としても可能性がある選手だと思っている」と期待を寄せていた。

(データは5月25日現在)

【イラスト】サッカー日本代表メンバー
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