日本はモンゴルに「頭」を使って快勝した。6得点中5点がヘディング。サッカー分析会社「データスタジアム」によれば、ヘッドで1試合5得点は02年ワールドカップ(W杯)日韓大会以降の国際Aマッチ280試合で最多記録となった。クロスをピンポイントで合わせたものとセットプレー絡みが各2点あるなど空中戦でも圧倒した。

シュートに結び付いたラストパスは予選初戦のミャンマー戦と同じ24本だったが、そのパス出し位置は初戦と違い両サイドに集中(イラスト参照)。森保監督は「中央を固められた時はサイドにスペースができて、選手たちが試合の流れや状況を考えてスペースを見つけて攻撃を仕掛けてくれた」と評価。文字通り、頭を使ってまずは両サイドを切り崩した。

左から中島、右からは伊東が仕掛け、中央を固めた相手守備網は徐々に左右に間延びしていった。そうしてゴール前にはスペース。そこに鋭いクロスを送り、南野と永井が頭から飛び込むなどで勝負を決めた。

次戦はタジキスタンとアウェーで対戦。会場は人工芝でボールはピッチ上を滑らかに走らないかもしれない。森保監督も「プレーのクオリティーを出すのは難しいのでしっかり準備しないといけない」。次戦も頭を使ってプレーする必要がありそうだ。