左MF斉藤はいいね。ほとんどの攻撃に絡んでいた。サイズは小さいが、米国のように大きい相手には、小回りが利いて、細かいタッチで抜けていく斉藤のようなタイプは、やっかいだろうね。所属クラブもパリ五輪には出してくれそうだし、本番に向けて楽しみな選手が加わった。
斉藤は16歳で横浜FCでデビューし、18歳で欧州に行った。横浜FC時代から注目してみていたが、順調に成長してくれただね。近い将来、A代表の三笘や中村を脅かす存在になるんじゃないかな。もっと見たかったが、前半だけで交代されたのは残念だ。
この試合は、五輪メンバー選考前の最後の実戦。選考材料にするには、相手は弱すぎたし、パリ五輪本大会の日本が入った組には、米国タイプのチームはない。マッチメーク失敗だね。この試合を最後にメンバーを選ぶなら、オーバーエージ(OA)は必要ないんじゃないかな。
高井、西尾の両センターバックは完璧に大きな相手を抑えていたし、両サイドバックも、1対1勝負で勝っていた。MF藤田を中心に両ボランチも相手を圧倒した。これでメンバー落ちしたら、みんな納得しないだろうね。
MF遠藤ら守備的なポジションでOA選手が入るという報道もあるが、OAを入れるなら、パリ五輪の切符をつかんだ23歳以下選手が納得する形じゃないとね。そういう相手と試合をして、選ばれるか落選するかの境界線にいる選手の立場にもなってみてくれよ。
(日刊スポーツ評論家)




