J2アビスパ福岡の新加入FW遠野大弥(だいや、20)が新天地で、名前の“ダイヤ”のごとく輝けるか-。攻守にアグレッシブなサッカーを掲げる福岡のキーマンとして期待される俊足ストライカーだ。

“福岡ダービー”で幕を開けるギラヴァンツ北九州との開幕戦を3日後に控える20日。福岡市内の練習場で行われた11対11の実戦形式練習では、主力組でプレー。4-4-2の2トップで、こちらもJ2大宮アルディージャから新加入のスペイン人FWファンマ・デルガド(29)と組み、遠野は「ボールを受けたら前を向いてゴールに仕掛けるのがスタイル。シュートへの意識の高さを見てもらいたい」という、俊敏さを生かした積極果敢なパフォーマンスでアピールした。

2月の宮崎キャンプから、昨季までJ2水戸ホーリーホックを率いた長谷部茂利監督(48)のロングボールなどで縦に速く攻めるサッカーに順応してきた。そんな中、ポストプレーなどで前線のターゲットになる188センチのファンマとの関係性を大切にしてきたと言い、遠野は「ファンマがいるだけで相手は怖いはず。彼を信じて前で動くことを意識している」と、連係や精度向上に努めている。

藤枝明誠高を卒業後の17年にJFLのホンダFCでプレー。今季、川崎フロンターレから福岡に期限付き移籍した。「プロでまだ試合に出ていないが、自信がないわけじゃない。ここで成長したい」と意気込む。

開幕へ「ワクワクしている。(Jリーグ)初経験だがサッカーを楽しみたい」と遠野。スタメン濃厚な23日北九州戦に燃えている。【菊川光一】