<高校サッカー:星稜1-1(PK5-4)東海大仰星>◇準々決勝◇5日◇フクアリ

 東海大仰星(大阪)が初の4強進出を目前で逃した。

 序盤は劣勢に立たされたが、前半39分に相手GKのミスを突いてFW田中翔(3年)が先制点を奪取。後半は1度同点に追いつかれながら、終盤は猛攻を仕掛け惜しい場面を何度もつくりだした。ただ、肝心の追加点を奪うことができず、PK戦に突入。これまでもPK戦では1番手のキッカーを務めてきたという主将のMF万雄大(3年)が、この日も1番手で登場したが、シュートをGKにセーブされ失敗。これが敗因となってしまった。

 中務雅之監督は目に涙を浮かべながら「ウチの選手も全力を出してくれたと思う。信頼している万を1番手にして悔いはない」とキッパリ。ただ、卒業後は就職のためサッカーから離れる万は、「精神的に強い気持ちで挑んだけどコースが甘かった。監督にはずっと1番(目のキッカーに)指名されてきたので期待に応えたかったんですが…。悔しいです」と涙を流していた。