<高校サッカー:星稜1-1(PK5-4)東海大仰星>◇5日◇準々決勝◇フクアリ

 星稜がPK戦の末、東海大仰星を下し、8大会ぶり2度目の準決勝進出を決めた。前半39分、GK置田竣也(3年)がバックパスの処理を誤って相手にボールを奪われ、先制点を献上したが、後半17分に途中出場のFW今井渓太(3年)が右サイドからのクロスに飛び込み、同点のゴール。PK戦でGK置田が相手の1人目を止める汚名返上のプレーをみせ、日本代表MF本田圭佑(26)がエースだった04年度以来の4強入りをつかんだ。

 河崎護監督は「53歳で後がないので、そろそろ国立へ行きたかった」と笑顔。GK置田は「皆が助けてくれたから、自分が止めなきゃと思っていた。失点後は頭の中が真っ白だったけど、自分が暗い顔をしていたらチームに移ると思い、仲間を信じてやった」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。