全国高校サッカーは今日5日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場ほかで準々決勝が行われる。桐光学園(神奈川)は、U-18(18歳以下)日本代表DF諸石健太(3年)が関東勢最後のとりでを守る。

 16大会ぶりに8強入りした桐光学園は4日、横浜市内で約2時間の調整を行い、作陽戦に備えた。守備の要でキーマンのDF諸石は、3回戦で5得点した相手の攻撃力を警戒。「背の高い選手が多いので、セットプレーは特に集中してやりたい」と留意した。

 質の高い環境でもまれ、自信につながっている。プリンスリーグ(関東1部)では、柏のトップに昇格したMF秋野ら実力のあるユース選手を相手に戦った。「高体連の大会にはいないような相手とやって、粘り強く守れるようになった」とハイレベルのリーグ戦で18試合中7試合を完封。今大会初戦でも、広島入りが内定している四日市中央工のFW浅野を抑え込んだ。「強い相手にもやれている。自分のよさを出して国立にいきたい」。作陽を堅守で封じ、聖地への道を切り開く構えだ。【湯浅知彦】