バヒド・ハリルホジッチ監督(63)ら国内組の本隊は8日、千葉県内で軽く練習し、成田空港からシンガポールへ出発した。

 日本代表DF丸山祐市(26=東京)が、遠征出発から難敵に立ち向かった。シンガポールへの出発前に行われた国内組での練習後「閉所恐怖症なんでね。きついっすよ。(飛行時間)6時間ありますからね…」。そう苦笑いした理由は「飛行機嫌い」だった。乗れないわけではないが、できれば乗りたくない。サッカー選手、特に代表では空路利用が付きものだが、喜びとともにわき上がる不安もあった。

 9月の追加招集では、準備する間もなくイランまでの長距離移動を「とりあえず寝ました」と乗り切った。今回のアウェー2連戦では「準備する時間があったので、いろいろ持っていきます」と大量の本と動画を持ち込む。発表時の23人に初めて選出され、ハリルホジッチ監督も期待するレフティーセンターバック。「練習からアピールしてチャンスをもらえれば全力で応えたい」。まずはいばらの空路を乗り越え、アウェーでの代表デビューを狙う。