日本サッカー協会で日本代表強化を取り仕切る技術委員会の定例会議が23日、東京・JFAハウスで行われた。約3時間の話し合いの冒頭、W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(31日、埼玉)に引き分け以下で解任される可能性がある、日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の処遇などについて意見が交わされた。

 取材に応じた西野朗技術委員長は、現体制で戦うオーストラリア戦に向け「一枚岩で結束するのは、現時点で変わらない」と話した。ただ、同戦に勝てなかった場合の指揮官の進退については「今はポジティブな話だけで仮定の話はしていない」と言葉を選んだ。

 監督の去就については、技術委員会が権限を有しているが、最終的には日本協会の田嶋幸三会長が承認する流れ。オーストラリア戦に引き分けか敗れ、W杯出場をこの試合で決められなかった場合は、協会トップである、田嶋会長が最終的な判断を下す見込み。

 その場合、最終戦のサウジアラビア戦(9月5日、ジッダ)には、手倉森誠コーチを監督代行に立てるか、同コーチが固辞した場合、西野委員長自らが代行候補となりそうだ。