インテルミラノの日本代表DF長友佑都(30)が3-1で勝った26日のローマ戦(アウェー)で左太ももの張りを訴え、途中交代した。スパレッティ監督に自ら申し出て、後半11分に交代。経験豊富でオーストラリア戦も先発起用が有力視される左サイドバックが、代表合流前に大きな不安を抱えた。

 大迫、本田、香川、長谷部らけがから復帰間もない選手が多い海外組に、好調を持続していた長友まで加わった。「ちょっとももの張りがあったので交代してもらった。(日本へ)帰ってから、ドクターとも話し合って」と歯切れが悪かった。今日28日にも帰国するとみられ、代表関係者は「合流してから判断するが、来られない状態ではない」とだけ説明した。今回は登録23人より4人も多い27人と異例の大量招集だが、長友のけがは想定外。昨年10月のアウェー戦は出発前に脳振とうで離脱し、長友不在で引き分けている。

 20日のフィオレンティナとの開幕戦後にツイッターで「不死鳥」という記事に引っかけ「不死ゴリラ」を名乗ってみせた。出場できなければハリルジャパンには大打撃。代役は槙野か酒井高の両DFとなりそうだが、長友不在なら大ピンチに陥る。(ローマ=西村明美通信員)