日本がホンジュラスを6-1で下し、白星発進した。20年東京五輪での活躍が期待されるエースFW久保建英(16=東京ユース)は世界大会初ゴールを決め、1ゴール1アシストで貢献。U-17W杯では日本初となるハットトリックを前半だけで決めたFW中村敬斗(17=三菱養和ユース)とともに完勝に導いた。次戦は11日にフランスと対戦する。

 インドの地で世界大会初ゴールを挙げた。3-1の前半45分、久保はDFラインの裏を突き、ペナルティーエリア内で中村からの浮いたパスを受けた。利き足の左足では狙いにくい左の角度がないところから迷わず左足を振り抜き、狭いニアサイドへ突き刺した。

 J3の東京U-23の一員として4月にJリーグ史上最年少ゴールを挙げた時とほぼ同じ角度。得意の“久保アングル”からの1発で会場の歓声を浴びた。前半22分には右CKをピンポイントで中村の頭に合わせて先制点をアシスト。前半だけでハットトリックを決めた中村との競演だった。

 5月のU-20W杯韓国大会では体格に勝る相手に押され、1アシストだけに終わり「もう2度とこんな悔しい思いはしたくない」と成長を誓った。体づくりに取り組み、練習後はクラブハウスでの食事にプロテインを持って向かった。高3までを含めた東京ユースでの体力平均値は、高1ですでに超えた。「自分の場合は、足りないところを埋めることで成長を感じる」。J3の試合では腕一本で相手を御する場面も増えた。

 レベルアップして臨んだ大会で早速結果を残した。「出るからには一番強いチームになりたい」と語った通り、初戦から日本を6発快勝に導き、優勝候補に名乗りを上げた。【岡崎悠利】